木曽崇氏の『日本版カジノのすべて』は好評

国際カジノ研究所の代表を務める木曽崇氏は、カジノの専門研究者として広く知られています。ネバダ大学ラスベガス校のホテル経営学部を首席卒業した経歴を持っています。ちなみに、カジノ経営学を専攻いたしておりました。米国の大手カジノ事業会社で計監査職を経験し、その後、日本に戻ってきました。そして、2004年にエンタテインメントビジネス総合研究所に入社し、翌2005年には早稲田大学アミューズメント総合研究所へ一部出向となりました。そして、2011年に国際カジノ研究所を設立し、みずからが所長に就任して強いリーダシップを発揮しています。木曽崇氏の著書『日本版カジノのすべて』(日本実業出版社刊)は、ギャンブルとは縁のなかった日本人には、その全貌を余すところなく白日のもとにさらけだしたものとして、大変に高い評価を与えられています。

同書では、経済活性化の起爆剤として、日本版IRが動き出した経過を子細に取り上げています。2020年の東京オリンピックが終わった後の観光振興の目玉政策としてギャンブルを解禁し、統合型リゾートを導入することでもって対応していく基本姿勢に熱い期待が集まっています。また、国内ではほとんど知られていないギャンブル界の真の姿にも肉薄していきます。どのような仕組みになっているのか、アウトライン、システム、海外での現状、長所と短所、日本経済に与える影響など、鋭い筆致で迫っています。理解しやすいように、計55個以上の図表をそろえ、視的感覚ですぐに内容が把握できるような構成になっています。木曽崇氏は読者が理解できることを最優先に執筆を行いましたので、前提となる知識を持っていない人であっても内容の把握をすることができます。

なお、IRを推進していくIR議連では、カジノは危険なものではなく、雇用や税収、地域振興などを次々と創出する起爆剤であると認識しています。日本人がかねてから頭に思い浮かべていたイメージを払拭し、本質的な議論ができるためのは同書の存在は大きな意味を持っています。議論があらぬ方向に迷走してしまうことのないように、議論のよりどころを提示しようというものです。そういった意味では、分かりやすい入門書であると考えて差し支えありません。著者の木曽崇氏は、カジノ議連とも太いパイプを持っており、その内情にも大変に詳しい専門家であると言っていいでしょう。大学を卒業してからというものは、みずからが運営会社に勤めていた経験を持っています。実態や経営、経済波及効果などの情報に関しては、非常に深いところまで掘り下げた知見をもっています。本書はデビュー作ではありますが、爆発的な話題を呼んでいます。